結論
英語の塾がたくさんあります。
一方、数学塾・国語塾・理科塾・社会塾 は、比較的少ないです。
これは、需要の問題もありますが、なにより
英語が全科目中いちばん簡単だ!
という証拠です。
簡単だから、先生が多い のです。
主要五科目
全ての科目は、母国語の上に成り立っています。
国語は、日本語を使って、論理・思考・心理 を分析する科目
数学・理科は、日本語を使って、条件・指示 を読み取り、結論を導く科目
社会は、日本語を使って得た知識と、実生活で得た知識を統合する科目
英語は、日本語⇔英語 の翻訳と、翻訳してからの日本語読解
このように、全ての科目の学習において、ベースとなる日本語がカギを握っているのです。
英語学習とは?
日本人にとっての英語学習とは、言語(日本語)を使って、別の言語(英語)を習得する科目です。
しかし、赤ん坊が言語を習得するときどうしているのでしょう?
アメリカ人の赤ん坊は、英語を習得するのに、他の言語を使えません。
日本人の赤ん坊も、日本語を習得するのに、他の言語を使えません。
これって、すごくハードルが高いと思いませんか?
赤ん坊・・・天才です!!
対して、日本の中学生は、
外国語(英語)を習得するために、母国語(日本語)での説明や解説を使えるのだから、すっごく簡単なんです。
おまけに、中学英語で習う程度の英語は、アメリカの幼稚園児が使うレベルですから、大げさなものではないのです。
簡単だから・・・先生が多すぎるのです。
英語習得のコツ
非常に単純なことです。
日本語力を上げればいいのです。(国語力ではありません)
日本語の力があり、英語の単語を人並みに覚えていれば、ソコソコの点数は取れます。
日本語文法をしっかり身につけ、日本語で時制をしっかり使えるようにさえすれば、英語学習に多くの時間を割かなくても、英語の成績は上がります。
英単語の前に、日本語単語を
英作文の前に、日本語作文を
日本語の品詞や文法をしっかり意識しながら学習することで、英語学習に必要な時間は劇的に削減できます。
(もちろん、国・数・理・社 の得点力もUPします)
しかし、英語の先生は、日本語を教えません!
このような英語の先生に師事すると、勉強をすればするほど、成績が下がります。これが、英語ができない中学生が大量に発生する原因です。
英語の先生
英語の先生は、間違いなく英語が好きな人たちでしょう。
ご自身が学生の頃、英語が得意だったのでしょう。
そして、英語なら自信ある・中学生の英語ぐらいなら簡単だから教えられる
と考え、英語を指導します。
だから・・・
英語が不得意な子供たちが
【何が分からないのか】
【何を勘違いしているのか】
【どう発想するのか】
を、なかなか理解できません。
そして、自称英語の先生・自称英語の専門家の方々には、さらに追い打ちです。
英語ができない子供たち、十中八九、日本語が不自由です。
たとえば・・
日本語の 「私は歩く」
を、日本語で過去形否定文にしなさい。
という問いに対して、過半数の中学生がまともに回答できない現実を無視して、英語の過去形や否定文をいくら教えたところで、成果がでません。
(「私は歩きませんでした」はよくある間違いです)
まず、「私は歩く」に対して、正確な日本語で過去形否定文を書けるようになってからの英語教育です。
英語の先生が英語ばかり教えていても
日本語 ⇔ 英語
の正確な翻訳が出来ないかぎり、点数を取れないのです。
実際この辺りをしっかり認識したうえで、対応している英語の先生や塾なら成果は出るでしょうが、もしいらっしゃったとしてもごく少数です。
英語の成績
中1二学期期末あたりから中2一学期期末あたりで、英語の点数が急落する子供たちは、そのまま英語の学習をしても改善しません。
英文が長くなってきており、中1当初の英文丸覚え的学習の限界を超えているのです。英語を学習せずに「慣れ」だけで過ごすと、単語数が増えると対応できません。単語数が多くなると、必然的に修飾・被修飾の関係が重要になってきますから、単語の意味を調べて適当に並べることが不可能になります。
結局、しっかりとした日本語運用と、英文の品詞対応ができない限り、英語の学習はストップします。
単語を必死で覚える、プリントを丸覚えする、リスニングに賭ける・・・
これだけでは55点どまりですから、それ以上求めるなら日本語をきっちり学習しましょう。
まとめ
英語は
日本語がちゃんとできれば
簡単です
壱塾では、英語のみならず全科目の授業で、日本語力の上昇を念頭に置いた授業を行います。成績上昇には日本語力上昇が不可欠だからです。